2002/10/20 菊花賞
先週のファインモーションのような本命がいないこのレース。荒れる可能性は十二分にある。なんと言ってもタニノギムレットの引退劇がその布石だろう。
何よりも難しいのが距離適性かと思われる。3000mと言えば一概に父の適性だけで結論を出すのは性急すぎるし、今まで走ったことのない距離だろうから、人気通りには決まらないはず。 1ナムラサンクス 父サクラチトセオーはその母父ノーザンテーストの影響かトニービンの長距離特性がそれほど出ておらず2400くらいまでが限界と思われる。ところが母父スルーザドラゴンは中距離に主な実績が残っているものの長距離でもBMS実績がある。距離自体は未経験ながら、2000よりも2200のほうが時計が優秀であり、可能性が残るのだが、なにぶん距離未経験で2000あたりで多く使われていることを考えると切れるか。。 2ヒシミラクル 父サッカーボーイと言えばナリタトップロードだが、取り立ててステイヤーサイアーというわけでもない。むしろトップロードの母父アファームドの影響が強いと思われ、このヒシミラクルの母父はシェイディハイツでどうがんばっても2400あたりまで。能力的には高そうだが、ここは距離的に不要か。 3アドマイヤドン 2歳チャンプだが、今年の皐月賞、ダービーとふがいない結果で、距離が長いダービーでも勝てなかったのに疑問が残る。父ティンバーカントリーはおそらく3000までは大丈夫で、母父トニービンも問題がない。適性自体はかなりありそうだし、鞍上藤田にも期待はかかるのだが。 4ダイタクフラッグ ナリタブライアン×ミルジョージの良血はこの3000にこそ合っていそうだ。ようやく出番という感じ。ダービーや神戸新聞杯の惨敗は納得がいかないのだが、もしかするとG1レベルではないのかもしれない。荒れる菊花賞を演出するならこのあたりか。 5キーボランチ 明らかに短距離適性が見てとれる。2000以上の時計があまりにも悲惨なことからそれも確定的だろう。わりと好きな馬なのだが、あまり期待はしないことにしよう。 6ノーリーズン 武豊が乗る皐月賞馬だから1番人気は確実だろう。ブライアンズタイム産駒ということだけ見れば適性もありそうなのだが、問題は母父ミスプロ。どう考えてもこのスピードタイプの種牡馬がBTと相まってスタミナ増強はあり得ないだろう。これも好きな馬なのだが、ダービー8着を見るにこの3000を耐えられるとは思えない。もしこれで来ることがあれば、スローペースと武豊の手綱さばきに他ならない。 7ファストタテヤマ G1での惨敗が素質を疑わざるをえない。ダンスインザダーク×ターゴワイスで長距離は問題ないだけに惜しい。万葉SやステイヤーズSあたりだったら勝てるだろうな。 8ダンツシェイク 母父バイアモンはスプリンターだったのだが、種牡馬になってから、そしてBMS実績ともに長距離で好成績をおさめている。これはおそらく産駒がスタミナタイプの種牡馬と相性がいいということなのだろう。ただ、ローエングリンもそうだが、シングスピール産駒の適性がどうかという点だけが気がかり。JC勝ちもある実績馬だし、シングスピールの父が長距離得意のインザウイングスということから見て大丈夫かもしれない。 9レニングラード この馬を推す人も多いだろう。そろそろ芽が出てもいいかもしれないが、実はこの距離ではないんじゃない?母父ノーザンテーストはサイアーとしては万能なのだが、BMSは中距離にがくっと落ちる。これはスピード系の種牡馬との相性がいいということで、トニービンとはちょっとアヤシイ。3000だったらかなり評価を下げる。池添の不調も気になるところ。 10ヤマノブリザード 復調の兆しは見えるものの、勝ちきれるほどの実力は疑問視する。父タイキブリザードは距離万能だったが、産駒には長距離を得意とする馬が出てきていない。母父ファルコンもどちらかと言えば中距離馬。ある程度人気が出てくれたらうれしいのだが。 11タイガーカフェ SS産駒はこの馬とアドマイヤマックスだけだが、こちらは母父ベロトがミスプロ系であることから切れるのではないだろうか。鞍上蛯名がうまく乗ってだましだまし2着あたりという可能性も否定できないが、すべてはペース次第。 12ローエングリン 宝塚の好走が印象にあり、逃げ切ってしまうかもと予想する人も多いのかもしれないが、見てわかる通りスピード馬だから3000を持つほどのスタミナを兼ね備えているとは思えない。岡部はたぶん抑えないで行かせると思うが、この馬がハイペースを作ってくれたらすべて思い通りである。 13バンブーユベントス 本命にしたい。父マヤノトップガンは文句のつけようがない長距離馬。母父ワッスルタッチも長距離馬である。これで勝てないようであればG2級ということであきらめたい。ダービーあたりの距離だとまだまだ力が出せていないという印象もあり、2400で惨敗だったからといってこの3000を切ってしまうのは焦燥だと考える。 14メガスターダム 父ニッピロでありながらダービーで4着に入った(しかも不利があった)りしたのは、前にも書いたとおり母父マルゼンスキーの影響とチャイナロックのインブリードによるものだろう。では3000はというと、純粋に血統を考えると無理という結論になる。なかなかスピードとスタミナを併せ持った馬はいないからだ。 15シンデレラボーイ タマモクロスはムラがある。ここも突然好走したりする可能性もあるが、やはり母父ニッピロが目について外さざるをえない。がんばっても2600までが限界のように思うのだが。魅力はヤネの福永だけか。 16バランスオブゲーム フサイチコンコルド産駒と言えば中距離馬というイメージがあるのだが、実は父カーリアンでニジンスキー系の距離万能血統なのだ。ズブさが長距離になって生きる可能性もあるし、母父アレミロードも万能ローエングリンの逃げ次第だが、あっさ勝ってしまったりしないだろうか。とは言え、先頭集団を行ってはバテることも考えられるので7着くらいを予想しておこう。 17マイネルアムンゼン 父ペンタイアは万能である。加えてノーザンダンサーのインブリードがあり、スタミナが助長されているはず。それなりの末足もあり、非常に穴として相応しい。本賞金が最低だから最低人気だろう。複勝でもおいしいかな? 18アドマイヤマックス 決定力に欠けると定評のあるSS×NTだからセントライト記念の2着なんて参考にならない。後藤が乗る追い込み馬というのもかなりコワイのだが、どうも5戦目という点が気になり、強く推せないのだ。初めて掲示板を外す姿が目に浮かぶ。 結論:逃げ馬次第と言えるだろう。スローになってしまったらこの予想はまったく無意味。距離適性だけで見たら万馬券っぽいレースになりそうな香りがプンプンするのだが・・・。ローエングリンがセイウンスカイを目指してくれたらもう言うことはないね。人気馬が3着までということも考えられるので3連複は手が出せない。 ○3アドマイヤドン ▲4ダイタクフラッグ △8ダンツシェイク ◎13バンブーユベントス △17マイネルアムンゼン 超巨大穴ばかり(^^;20点買いだけど、当たったら元が取れる。・・・どころの騒ぎじゃないね(笑)。 自信度C 馬連 BOX 3、4、8、13、17 ワイド BOX 3、4、8、13、17 |
結果 1着2番ヒシミラクル 2着7番ファストタテヤマ 3着14番メガスターダム こういうスピード決着になってしまっては予想とかなりずれるのだ。3分5秒台だとカタくは来ないだろう。何よりもスタート直後のノーリーズンの落馬。まさか武豊がと目を疑った。結果的に馬連は10番人気16番人気で96070円、3連複は344630円。ダイタクフラッグはかかってしまって大差の17着、アドマイヤドンは健闘して4着、ダンツシェイク8着、バンブーユベントス7着、マイネルアムンゼン14着だった。荒れると予想したものの、切った人気薄ばかり入ってはお手上げ。距離適性はどこへやら。 |
2002/10/20 カブトヤマ記念
1グランパドドゥ
ずっと期待はしてたものの、器が違うようだ。このメンバーでは厳しいはず。距離適性はけっこうなものがありそうなのだが。 2ダイタクバートラム 1800だと少し短い気もするが、高橋亮の堅実な騎乗を信じてみたいところだ。7月21日以来というのが気になって本命には推せないが。 3サンヴァレー 和田か。52キロでおいしいし、来る予感がする。しかし、買ってムカツクことが多いし、勝ってムカツクことも多いのでやめとくか。 4バンブーマリアッチ トシということで。 5トウショウアンドレ ダメということで。 6ヒマラヤンブルー 札幌日経OPは明らかにスタミナ不足。母父サンシリアンはステイヤーとしてのBMS実績を持っているためにそれがなぜ消されているのかちょいと不思議に思ったりした。だとするとこの1800は適性に当てはまる距離なのではないだろうか。 7トーホウドリーム 追って伸びない競馬が続いており、今回期待するのはやめておきたい。 8ホーマンウイナー どうも冬の馬っぽい。それくらいのコメントでいいかしら。 9ウインブレイズ 勝春から木幡への乗り替わり。今回も4着か?関屋記念の脚は見事だったが、それがもう200延長で持続できるのであれば可能性は高いような気がしないでもない。 10ツジノワンダー 江田照からの乗り替わりはきっと大きいぞ。ここは不要と見る。距離延長も本来は歓迎なのだろうが、福島TVOPの10着以来ずっとマイルなのが気になる。 11マルタカサイレンス 謎。だまってダートで走っていれば勝てるんじゃないの? 12シルクサンライズ 叩き2戦目でとても期待している。この際鞍上が簑島でもいいことにする。49キロってのも魅力だし。 13カンファーベスト うーん、郷原に勝ちをたくさんもたらしている馬。50キロだけど、果たしてG3で勝てるかというとちょっと疑問かな。せめて1分45秒台が出ていればいいんだけど。人気にはなるだろう。 14メジロサンドラ 1800は短いんじゃないだろうか。血統が好きなので勝ってほしいのだが、力を出す前に終わってしまいそう。 ▲2ダイタクバートラム ◎6ヒマラヤンブルー ○9ウインブレイズ △12シルクサンライズ 自信度C 馬連 BOX 2、6、9、12 |
結果 1着9番ウインブレイズ 2着12番シルクサンライズ 3着14番メジロサンドラ いつもオッズを見てないからこういうことが起こる。シルクサンライズは最低人気で、馬連33580円的中。カンファーベストが1着入線だったが、斜行により10着へ降着。万馬券が転がり込んできた。1番人気のヒマラヤンブルーはブービー、ダイタクバートラムは8着。菊花賞は外れたがムチャクチャ収支が+になった。 |