2003/10/5 スプリンターズS

財布はすきま風が吹いている秋のG1戦線が始まった。
昨年は新潟で行われたこのスプリンターズSだが、中山に戻り、厳しいレースになることは容易に予想される。引退レースとなるビリーヴがどういった走りを見せるのかも気になるところだし、藤沢和厩舎の箱入り娘レディブロンドの動向も気になる。

1テンシノキセキ
セントウルSでビリーヴにハナ差勝っているがその時の斤量差が3キロ。これをどう見るかだが、追い切りは絶好調そのものだったようだ。逃げて33秒9の末脚は驚異的。32秒台で走れる後ろはいないと見ればかなりカタそうにも感じる。やっぱりG1のノリで本命にする。

2ハッピーパス
札幌で勝ってはいるが時計がオソマツ。勝春だしここは不要と見ていいだろう。

3キーゴールド
8歳馬だし、やはり高松宮記念の9着を見ても、ここで通用するとは思えない。二本柳だからよほどの大荒れになったときに登場か。

4ショウナンタイム
やはりスピード勝負では苦しいようだ。前でも後ろでも潰れそう。

5サーガノヴェル
おそらく逃げると思うのだが、去年見せた驚異的な粘りが残っているなら期待できなくもない。ただ、アイビスSDでも惨敗、調教も悪いとすればやはり積極的に買うわけにはいかない。

6レディブロンド
この際5歳でのデビューがどうこうよりも、連闘でG1という無謀な出走で藤沢厩舎の心理が伺える。今年いっぱいで引退するようだし、ここで運良く賞金が獲れればということなのだろう。放牧目の前にしてコズミ等気になるのだが。1分8秒2の時計でG1はちょっとどうだろう。

7ゴッドオブチャンス
サーガノヴェルと共に逃げて沈むパターンか。大体にして逃げ馬を蛯名に任せようという冒険的選択が納得できないし、G1級の馬ではないように思う。

8デュランダル
後ろから来るならこの馬が最有力だと思う。SS×NTだが、セントウルSではメンバー中最速の33秒3の末脚を見せているし、去年の今頃も33秒台を連発していた。良馬場なら間違いなく食い込んでくるはず。

9カルストンライトオ
1000mの日本レコードを持っている馬。右に寄れる癖はあるが、能力ならば天下一品だと思う。1戦叩いたことで変わっていてほしい。コーシローだったら買わなかったが、村田一誠だからヒモで押さえる。

10アグネスソニック
時計を見るとやはりマイルのほうが合っているのではないかと感じる。スローならありえるがこのメンバーでスローになることが想像できない。血統は好きなのだが。

11ビリーヴ
連覇なるかという最大の注目点があり、おそらく1番人気。引退して繁殖入りが決まっているらしいが、花道を飾るのはオグリだけで十分だと思っているので勝ちはないと見たい。ただ前述のように斤量差3キロという有利な点があり、前で十分粘れるので残さなければならないだろう。

12イシノグレイス
おそらく前に行くと思われるが、かなり厳しいことに変わりはないはず。函館SSを見る限りでは根性という点で疑問だし、アイビスSDから間隔が空いたのも気になる。

13アドマイヤマックス
今までのSS×NTを見てきた限りでは「一瞬のキレ」ということが特徴として上げられると思う。だとすれば最近の武豊の追いカタではちょっとどうかと思うのである。距離が合わないかもしれないという点が最大の不安要素。

14ナムラマイカ
高松宮記念以来と言うことで、殊にスプリントなだけにレース感で大きな不安が浮かぶ。ここは見送りたい。

15イルバチオ
関屋記念の負けがマイルだったこととロイヤルアカデミー産駒ということから、ベストはこの距離だと思う。外枠も後ろからだから不利はないし、デュランダルと連れて上がって来れれば可能性はあると思う。

◎1テンシノキセキ
○8デュランダル
△9カルストンライトオ
▲11ビリーヴ
△15イルバチオ

自信度B
3連複まではちょっと難しいかもね。

馬連 流し 1−8、9、11、15
ワイド 8−9、8−15、9−11、11−15
3連複 流し 1−8−9、11、15
3連複 流し 1−11−9、15
結果
1着8番デュランダル
2着11番ビリーヴ
3着13番アドマイヤマックス
感動的な追い込みだった。SS×NTの歴史的なG1初勝利となった。3着も同様だし、2着のビリーヴもSS産駒で競馬界に革命が起こっているような気さえする。テンシノキセキ5着、カルストンライトオ13着、イルバチオ8着。

2003/10/5 シリウスS

みんなG1に夢中になっている時にその他の重賞が荒れるというのはよくあることだ。もちろんハンデ戦ということもあり、荒れ期待でござる。

1インタータイヨウ
プロキオンS3着だがここでの逆転は期待できる。スターリングローズが休み明けということでハンデから見ても最大手と言わざるを得ない。

2ツルマルファイター
ここでの55キロがどういう意味かハンディキャッパーに聞きたいくらいだが、プロキオンS2着のその後の2戦が1600万下と相手が弱くなっており、そこでも勝ちきれない決定力不足がコワイ。

3タクミシルバー
ちょっと時計が物足りない。リファール系×グレイソヴリン系という面白い血統だが、距離がちょっと短い気もする。

4タイギャラント
確かな末脚が魅力の1頭。斤量から言っても逆転はあり得る。哲三の追い込みに期待したい。

5カチドキリュウ
佐賀でも負けており、太宰への乗り替わりも好材料とはならないと思う。

6アドマイヤジャック
時計だけをくらべると1分23秒2がありなかなか期待できそうだが、それも一番走りやすい稍重でのこと。それならば良馬場で23秒0を出しているスターリングローズのほうが上ということになる。

7タガノラフレシア
48キロでも畑端でももうどうにもならないと思うのだが。

8ニホンピロサート
エルムSはただ距離が合わなかっただけと思いたい。スターオブコジーン産駒だけに1400くらいがベストだと思うのだが。

9シャドウスケイプ
安芸Sを見ると優秀な時計のようにも見えるが騎手が優秀ではないので斬る。こんなヤツと付き合うなんて男を見る目がないなあ>アヤパン

10スターリングローズ
確かに持ち時計も格も上だと思うのだが、やはり気になる休養明け。このハンデは問題ないかもしれないがそれよりも馬体重が心配。

11マイネルセレクト
時計はそれほどのものでもないし、何よりも新潟を勝ってきたというのが気にくわない。早め先行なら坂で潰れる可能性大。

12ミスイロンデル
同じ48キロの阿蘇Sでも惨敗なのでここは用がない。

13エイシンラグランジ
ガルチ産駒と言えばイーグルカフェを思い出すが、本領はもともと短距離。良馬場でこのハンデならばスルリと抜けても不思議ではない。

14ニチドウマジック
去年はなかなか強いところを見せて注目した馬だったが、今年はまだ3戦目。前走が叩きで明らかに太かっただけに今回は期待も大きい。

◎1インタータイヨウ
▲8ニホンピロサート
○10スターリングローズ
△13エイシンラグランジ
▲14ニチドウマジック

自信度C
どうも人気は割れそうだ。人気サイドの決着は考えにくい。

馬連 BOX 1、8、10、13、14
ワイド BOX 1、8、10、13、14
3連複 BOX 1、8、10、13、14
結果
1着11番マイネルセレクト
2着2番ツルマルファイター
3着1番インタータイヨウ
やはり3連勝中の実力は本物だったということか。スターリングローズの伸びがなくいかにも休養明けだった。ニホンピロサート6着、スターリングローズ8着、エイシンラグランジ10着、ニチドウマジック13着だった。