2003/12/28 有馬記念
毎年有馬記念には特別な思いが交錯する。1年間お世話になった馬たちに感謝の意味を込めての投票と、1年間お世話したJRAに「陳謝の気持ちを込めてラストサプライズしやがれコンチキショー」という気持ち(笑)と。 去年は馬場状態も悪く、結果的には3連複が4万円という荒れだったが、元来有馬記念はカタイ馬券になるものである。勝った馬はメモリアルホースとして後世に語り継がれる。そう、あのダイユウサクでさえも(笑)。しかしながら、この中でメモリアルホースとなれそうなのはシンボリクリスエスくらい。次点がアグネスデジタルだろうか。そしてこの2頭が引退レースとなっている。いずれにしてもドラマティックな幕切れであってほしいものだ。 さて馬場だが、中山は土曜が芝開催を取りやめてすべてダートでの実施と、コンディションはかなり悪いようだ。前日の発表では重だからいくら回復したとしても稍重程度だろう。こうなると思い出されるのがJCでのタップの逃げ切り劇。どの馬が捕まえに行くかも展開としては面白く目が離せない。ちなみに、昨日の夜掲示板に書き込んだ時点の「予想が決した」というのはこの馬場からあっけなく崩れ去っているのでご容赦(^^;>関係者 ここを勝った馬が年間最優秀馬になる可能性は高いと思う。 1ツルマルボーイ 不良馬場でまったく競馬をしていない前走JC。今回はそれで人気が落ちれば買いかと思っていたが、またもやの道悪。春天のようにあらかじめ前に行くことも可能だろうが、このメンバー中で早くから仕掛けて前で残れるほど有馬は甘くないと思う。近走負けた相手がヒシミラクル、シンボリクリスエス、タップダンスシチーとこの中に2頭もおり、どう考えてもこの馬場で後ろから行く馬に逆転はあり得ないと思うのだが。 2ゼンノロブロイ SS産駒年間300勝達成というのは大記録だと思う。そして産駒通算勝利数もノーザンテーストのそれにあと6勝と迫っている。どちらかと言うとダンスインザダーク産駒よりはSS産駒にここを勝って欲しいのだが、こちらは藤沢和厩舎の2番手。鞍上も菊花賞のデザーモから善臣とグレードダウンである。その菊花賞ではザッツに負けているし、そのザッツは同じような馬場のJC2着。今回初の古馬との対戦でそれを上回る活躍は期待できないと考えるのが妥当か。 3リンカーン 年間200勝というこれまた大記録を達成した武豊だが、当然のコメントとして「有馬で締めくくりたい」と残している。思い出せば重馬場のダービーが最後方から伸びきれず8着。菊花賞こそ2着だがペースが速かったぶん末も甘く35秒0。馬体にそれほどの成長も感じられず、以前のように前に行ってもおそらくハイペースの中で潰れるだろうから、よほどの奇策がない限り厳しいと推測する。前日売りでは単勝4番人気であまり妙味もないということで切ろうかな。 4ダービーレグノ 道悪だからとJCで半推ししたこの馬はG1の壁に阻まれ10着。今回は蛯名と思い切ったことをしてきた。道悪は味方だと思うが、メンバー的に3着まではよほど難しいというのが率直なところ。最近は後ろからの競馬になってきており、例に漏れずトニービン産駒の脚ということなのだろう。 5ウインブレイズ メジロライアン産駒がG1でしかも有馬でどこまで活躍できるかという注目点はあるが、鳴尾記念は「ローカル専用馬」という汚名を払拭するような走りだっただけに、いぶし銀木幡との知名度の低さでの人気薄はかなり妙味アリと思う。久しぶりに斤量が減ったことも手伝って距離が延びたことによる推奨ポイントも大いにプラス。格下という感は否めないが道悪も坂も中山コースも得意そうだし、ラストサプライズならこの馬と思っているのだが。 6タップダンスシチー 前日売りで2番人気。京都大賞典で爆発したリボー系。去年の有馬も人気薄ながら2着に粘った実績も評価されているのだろう。上積みという点ではクリスエスよりも明らかに上で、今回も単騎逃げができるなら圧勝しても不思議ではない。ぜひ10馬身での快勝サプライズなんてのも演出してほしいが、問題はその単騎逃げという点で、競りかける馬がどれになるかということだろう。アンカツザッツは能力的には直後追走でも大丈夫そうだが、それよりも行きそうなのが何も考えないアクティブバイオ。このドリームレースをメチャクチャにするかもしれない。そんな恐怖もあって対抗まで。 7チャクラ この馬も不良馬場での3着があるなど道悪は苦にしないところがある。マヤノトップガンと言えばBT産駒で親子での有馬制覇が注目されるが、実はBT産駒の有馬制覇は意外と多い。ナリタブライアン、マヤノトップガン、シルクジャスティスなど、名だたる面々がいるが、この馬はそのBTの孫にあたるわけだ。がしかし、ステイヤーズSを勝ってここに臨んだ馬は大敗が多いのも事実。2着3着ならという可能性も否定できないが、3歳馬のステイヤーだけに来年に期待したい。 8ザッツザプレンティ この馬の最大の信条は「長くいい脚を使える」というところで、それが合ったのは菊花賞とJCということになったのだろう。今回も距離的にもそして馬場的にもバッチリ。最後をアンカツで締めるなんてのもオツかもしれない。ただ、個人的には前述のようにダンスインザダークの仔が有馬を勝つというのはイマイチ現実味に欠けるような気がするのだが・・・。ただ、2番手を追走しても後ろから差されなかった粘る脚があるから3着以内という可能性では1番に推したい。ここ2年は3歳馬が勝っているというのも推奨材料だ。 9ファストタテヤマ 金曜の夜までの予想では本命にしていた。ムラ馬で走る気がないときはステイヤーズSのように惨敗もあり得るのだがオールカマーのときのような豪快な追い込みはやはり魅力的だ。スタミナ的にはダンスインザダーク×ターゴワイスとどんなにペースが速くなっても大丈夫そうだし、厳しい展開ならばこの馬だと思っていたのだ。しかしながらこの馬場では全部否定するしかあるまい。前日売りブービー人気もそれ相当の理由があるということだ。 10アクティブバイオ ズブ脚だが好きな馬だった。オペラハウス産駒で2500の重賞勝ちもあるし。ところが、アルゼンチン共和国杯で陣営は何を間違ったか騎手界の諸悪の根元コーシローに乗り役を続行させ、さらに間違って勝ったりしちゃったもんだからJCを経てここに参戦となったわけである。本当にお願いだからタップに競りかけるようなアホな真似はしないでほしい。もしタップともども潰れたらきっと故有馬氏も悲しむよ。 11アグネスデジタル 前日は単勝がけっこう売れているようだ。引退レースとなる今回はG1タイトル7つ目という大記録もかかっている。ダートも走れるから重はどうってことないはずなのだが、引退するからにはそれなりの理由もあるからで、もはや通用しなくなったというところだろう。一番問題なのは距離適性。ミスプロ系×ダンチヒ系ということで、マイルが限界のように思う。実際秋天では17着、宝塚では13着といいところナシ。 12シンボリクリスエス なぜ引退するのかという声も多いが、はっきり言って種牡馬のほうが儲けられるからに決まっている。だからここはデジタルとは違う引退レースということになるだろう。前回のJCではっきりしたのはルドルフとは違って道悪適性がないということ。重ねて見ている人もいるようだが、脚質的にも違うだろうし、なんと言っても競馬がきれいすぎると思う。今年4戦目という藤沢厩舎にしてはあまりにも杜撰なローテのためか、調教も太った馬体を減らすための無理矢理な追い切りばかりが目に付いた。最低でもマイナス10キロくらいでなければ買えない。いいじゃん、いっぱい稼いだんだから。馬主も騎手も調教師も。去年の雪辱をはらす意味で私は買うが(笑)。 △5ウインブレイズ ○6タップダンスシチー ◎8ザッツザプレンティ ▲12シンボリクリスエス 自信度∞ 毎年自信度は∞で締めくくっております(^^;。 馬連 BOX 6、8、12 3連複 BOX 5、6、8、12 |
結果 1着12番シンボリクリスエス 2着3番リンカーン 3着2番ゼンノロブロイ ザッツとコーシローがタップに競りかけた時点で私の予想は終わっていた。ついでに重予想だったのに思いっ切りの良馬場。中山競馬場のスタッフのみなさん、大変だったでしょう。とりあえずのサプライズはシンボリクリスエスのレコード2分30秒5。これはすごかった。あと0秒1で日本レコードタイだったのに。何はともあれ被害が少なかったのが幸い。金がなかっただけとも言う(笑)。来年こそいいギャンブルができますよーに(T人T)(笑)。ウインブレイズ大健闘の5着、タップ8着、ザッツ11着だった。 |
2003/12/28 その他
中山の馬場状態は”良”だそうだ。いったい何のこっちゃ(--; まあいいや。1歳9ヶ月になる娘が今日、今までやったことのないタップダンスらしきものを披露してくれたので予想は変更せず(笑)。 その他のレースを予想します。ちなみに、目標だった「年間万馬券的中数20本」にあと1本というところなので当然狙っていきます(^^)。故に自信度はすべてCです。金がないのでほとんど3連複BOXです。 ★阪神11R ベテルギウスS ▲7ロードプリヴェイル ◎8サンライズキング ○10タイムパラドックス △11オースミステイヤー △14タガノフォーティ ★中京11R 中京日経賞 ○2ダービーゾーン ▲5ニシノブレスレット ▲6ドリームシンデレラ ◎11サウスラピッド △16ランドアバロン ★中山8R フェアウェルS ○1ジャズアップ △5ユノブラウニー ▲12シルクディヴァイン ◎16バージャラスヒル ★中山10R ハッピーエンドC ▲6ハギノベルテンポ ○9デュアルコート △13インターランスター ◎15ナリタキセキボーイ ▲16サチノグローリ ★阪神10R 江坂特別 △1タニノボルガ △5オースミブルーム ◎8エリモマキシム ▲9テイエムテンライ ○11ダンツシェイク ★阪神12R 2003ファイナルS ▲3グロリアスサンデー ◎5エイシンシャイアン △6チアズメッセージ ○7カネトシディザイア △8ユノピエロ ★中京12R ▲2エアカエサル ○3プリティコンシエロ ◎10ゴールドフォイル △15トウカイラブ 良いお年を! |
阪神11R ベテルギウスS 結果 ▲7ロードプリヴェイル・・・10着 ◎8サンライズキング・・・5着 ○10タイムパラドックス・・・8着 △11オースミステイヤー・・・6着 △14タガノフォーティ・・・11着 中京11R 中京日経賞 結果 ○2ダービーゾーン・・・9着 ▲5ニシノブレスレット・・・8着 ▲6ドリームシンデレラ・・・6着 ◎11サウスラピッド・・・3着 △16ランドアバロン・・・10着 中山8R フェアウェルS 結果 ○1ジャズアップ・・・8着 △5ユノブラウニー・・・11着 ▲12シルクディヴァイン・・・7着 ◎16バージャラスヒル・・・6着 中山10R ハッピーエンドC 結果 ▲6ハギノベルテンポ・・・10着 ○9デュアルコート・・・9着 △13インターランスター・・・2着 ◎15ナリタキセキボーイ・・・3着 ▲16サチノグローリ・・・4着 微妙・・・。 阪神10R 江坂特別 結果 △1タニノボルガ・・・5着 △5オースミブルーム・・・6着 ◎8エリモマキシム・・・3着 ▲9テイエムテンライ・・・4着 ○11ダンツシェイク・・・11着 阪神12R 2003ファイナルS 結果 ▲3グロリアスサンデー・・・2着 ◎5エイシンシャイアン・・・4着 △6チアズメッセージ・・・1着 ○7カネトシディザイア・・・5着 △8ユノピエロ・・・7着 馬連 3−6 1870円 この日の的中はこれだけ;;; 中京12R ▲2エアカエサル・・・12着 ○3プリティコンシエロ・・・1着 ◎10ゴールドフォイル・・・5着 △15トウカイラブ・・・6着 |
2003年の回顧 まずは個人目標のふりかえりから。 回収率120%・・・大きく及ばなかった。的中率は10%ほど上がったが、回収率は100%にも満たない状態。やはり負け馬券が痛い。穴を狙っているからしょうがないと言えばしょうがないが。2004年は125%が目標。 万馬券20本・・・これは19本という惜しい結果だった。2004年も同じく20本を目標にしたい。 買い目を減らす・・・これは到底ムリだと分かった(^^;。撤回。 自分の買い方の傾向を考えてみると、5頭BOXが圧倒的に多い。これは主として3連複を獲るためなのだ(ほとんど当たってないが)。4頭BOXにした場合、セレクトミスが1頭しか許されない。5頭ならばもう1頭許される。その差は大きい。ちなみに、5頭BOXの場合にはワイドも3点獲れる確率が上がる。馬連・ワイド・3連複の5頭BOXだと30点買いになるが、3着まですべて当たった場合に合計が30倍を下回ることは少ない。だからこれは続けていこうと思う。当たればの話だが(^^;。あとは財布と相談ということで・・・。配当と単勝人気に注目した場合、断然多いのが人気サイド+穴1頭というパターンでの中荒れ。だとすれば5頭すべてを穴馬にするよりも、2頭人気サイドから、3頭穴候補からという買い方がベストのような気がする。あとは金額。自信度があるのは金額の大小を変えるためだったのだが、まったく無意味になってしまった。これからは買う金額を自信度に変換していくシステムにする。 騎手について。自分で名鑑を作ってみたりしたのだが、特に騎手の知名度によって人気が異常に下がった場合に殊に有効であると感じた。おいしい配当を狙うなら騎手は重要なファクターとなる。また競馬場や距離・脚質によっても得手不得手があることからますます研究を重ねていかなければならないと思う。特に若手ジョッキーと呼ばれる騎手たちにおいても重賞意外のレースもしっかりチェックして腕を見極めていきたい。 最後は馬について。どうしても派手な勝ち方をした馬や名前先行型の馬などを買いたくなってしまうが、実はその馬に肉薄した馬の次走を買うべき。条件戦ならなおさらのこと。また、馬場によっても変わるが、時計はやはり重要。果たして昇級しても通用するのか、重賞級の器なのか等々を考慮して予想に臨みたい。今年大きく感じたのは叩きという点での出走。鉄砲が効くタイプかどうかは過去のレースを覚えておかないといけない。やはりデータの積み重ねであるのは言うまでもない。 2004年はどんなサプライズが待っているのだろうか?倉を建てられる日は来るのだろうか?(笑) |