独断と偏見による騎手名鑑PART1

ふだん何気なく見過ごしてしまう騎手について考えてみました。騎手名が読めない人はJRAのHPで見つけてくださいね。コメントは主観で書いています。実際とは違うこともありますのでご容赦ください。穴度は「いかに人気に関係なく入着するか」というポイントで付けています。つまりいつも人気を被る騎手は必然的に★一つになるわけですね。これもあくまで主観的でしっかりしたデータを取っているわけではないのであしからず。
2003年7月末までのJRA成績をもとに、引退した河内を除いたベスト40から見ていきたいと思います。

騎手名 コメント 穴度
武豊 もう日本一のジョッキーの名を欲しいままにしていると思う。今年はこのペースでいくと自己の持つ年間勝利記録を更新しそうな勢いだ。乗る馬がイイということもあるが連対率の高さはすばらしい。
柴田善臣 まぁ一言で言うとイイ馬に乗ってるだけという感じがする。特にメインレースは無理して勝ちを目指さない堅実(?)な傾向があり、入着までという場面も少なくない。
横山典弘 上位のジョッキーの中では人気がなくても来ることが多い。勝率・連対率ともに善臣よりは上。重賞は警戒が必要。 ★★
蛯名正義 出遅れがなければ先行馬でももっと成績が上がるはず。近年はあまり馬に恵まれていないという印象があるが、きっちりとメインで勝っては甲高い声を披露する。
藤田伸二 去年のような淡々とした勝ち方は少なくなったが、相変わらず確実に人気薄でも上位に持ってくる。最近あまり人気を被らなくなったから狙い目。 ★★
後藤浩輝 逃げ・先行はよほど強い馬でない限り厳しい。追い込み馬で早い仕掛けからスルスルと前に出て来れるので人気薄でもチェックしておかなければならない。 ★★
幸英明 初G1勝利から調子は上昇中。馬にも恵まれているがしっかりと着を拾える力がある。 ★★
安藤勝己 異常なほどの人気を被って負けることもあるが5,6番人気あたりがコワイ。人気より上に持ってくることが多い。
中館英二 ローカルでしかも逃げならという条件はつくが勝つ場面は多い。大きな競馬場のメインなら無警戒でも問題なし。
北村宏司 勝ち数もかなり増えたが、何よりも穴として魅力。1番人気はあまり信用ならないが、逃げでも追い込みでも関係なく上位に入る。 ★★★★
田中勝春 新潟のように長い直線ならば馬の力を考えて信頼してもよいか。詰めが甘いところはある。
秋山真一郎 去年「秋山真一騎手でした」とアナウンサーに名前を短くされてから奮起した。今年は穴連発で、なぜこれで人気にならないのか不思議なくらい。 ★★★★
四位洋文 8番人気程度までなら逆転の可能性は十分にある。強く終えるタイプで後ろからの競馬に強い。大舞台もOK。 ★★
福永祐一 堅実な面もあるが実は穴も多い。ただ、2000より長い距離になるとぐっと弱さを発揮してしまう。マイルまでなら強い。 ★★
松永幹夫 先行馬なら任せてもオッケーという印象があるが、実はかなり連対率は高い。今年は馬に恵まれているのかもしれないが、最終的に武豊のお手馬にされてしまう。 ★★
吉田豊 長い直線の後ろからは期待できる。人気で負けることも多いが大舞台の人気薄では要注意。 ★★
デムーロ 初めて乗る馬でも関係なく勝ちをもたらす。必ず人気になるのでおいしくないが、乗り替わりで人気薄になったら絶対買い。
江田照男 穴男として有名で最近はある程度人気になるようになってしまったのが悲しいが、逃げ馬以外だったら買って損はない。1番人気でも勝てるようになった。 ★★★★★
デザーモ デムーロと混同する人も多いが、まぁ似たようなもんか。かなり強い追い方をするので大型馬なら素質が花開くかも。
二本柳壮 福島なら二本柳。勝ったレースは展開が変わり人気薄をつれてくることが多いので注目。実は江田照より連対率が高い。 ★★★
池添謙一 人気が落ちたら狙い目。去年から見方が変わった騎手の筆頭。やっぱりうまいのだが、あまり人気を被らないのもいい。 ★★★★
勝浦正樹 人気でもしっかり勝たせるが人気薄でも馬の能力をしっかりと引き出せる。G1あたりではちょっとまだ買えない。 ★★★
武幸四郎 ダントツ1番人気を裏切るプロ。人気薄の注目馬なら買っても損はないかも。私は買わない。合コンのプロでもある。 ★★
木幡初広 ローカルなら人気はまったく関係ない。全然人気が出ないのが不思議でならない。かなりいぶし銀の騎乗。 ★★★★
熊沢重文 障害なら買ってもいいが、平地ではお客様馬への乗り替わりが多く、大穴もごくまれにしかない。 ★★
本田優 騎乗回数がぐっと減ったので注目されることも少なくなったが、かなり堅実なジョッキー。連対率なら福永より上。7,8番人気あたりまでなら。 ★★★
佐藤哲三 私の中での元祖穴男。あまり後ろから豪脚を見せようとするときは届かず3着ということも多いが、実はうまいと思う。人気が出てきたのが困ったところ。 ★★★★
大西直宏 長い直線の追い込みでは力強い追いを披露する。ローカルなら間違いなく買い。人気になるので妙味はあまりない。 ★★
菊沢隆徳 調子の波があるようでハマったときはコワイ。2着が1着の半分ほどしかないので馬による勝ちが多いのだろう。 ★★
和田竜二 最近見直してきたジョッキーの一人。オペラオーから学んだことも多かったのだろう。詰めが甘く、2着3着が多い。 ★★
小野次郎 とんでもない馬を2着に持ってきたりする。連対率は低いがその分しっかり穴をあけてくれる。 ★★★
柴原央明 実は意外に堅実で勝てる馬なら買っても損はない。あまり目立たない存在なのもいいが、人気薄ではあまり上位には持ってこない。
小林徹弥 超人気薄を2着に持ってきたりする。ワイドでねらっても面白そう。最近注目のジョッキー。 ★★★
村田一誠 1番人気でトんでしまうことも多いが馬券的には妙味があることも多々。けっこううまいと思う。 ★★★
ペリエ さすがだと思う。連対率は武豊と同じ。藤沢和厩舎の有力馬にけっこう乗っているので岡部や武からの乗り替わりがよくある。
芹沢純一 意外性という点では注目に値する。あまり人気に左右されることはないが、1番人気でもしっかりと勝てる。 ★★
北村浩平 今年デビューのジョッキーの中では勝ち頭。騎乗機会も多いのだが、よく穴もあける。 ★★★
小池隆生 絶対に人気にならない点で妙味がある。勝つときにはほとんどおいしい馬券になるのでチェックしておきたい。 ★★
武士沢友治 ポカが多く人気を鵜呑みにしてはいけない。なんとなく勝っているように見えるが穴も期待できない。
長谷川浩大 注目ナンバー1新人ジョッキーだったこともありイイ馬にけっこう乗っている。人気薄でも思い切った騎乗ができる。 ★★

次はベスト40以下ですが注目ジョッキーを挙げていきたいと思います。「誰だこれ?」を少しでも減らすというのが目的です。
角田晃一 ヒシミラクルで見せたように後方からの競馬はうまいものがある。それほど人気にも左右されずおいしい馬券もしばしば。ただ、負ける時はボロリ負ける。 ★★
横山賀一 馬の力をめいっぱいに引き出す騎乗もあれば不完全燃焼の競馬もあり、つかみどころがない。ローカルだったら一考の余地有り。 ★★
小林淳一 最近殊に穴を演出してくれる。逃げ・先行ならば人気に関係なく入着を果たすこともある。ほとんど人気は被らない。 ★★★
太宰啓介 勝ちきれないが2着3着はよく見る。けっこう上位人気だと堅実に来ることも多いようだ。人気にならないのでおいしいことも。 ★★
五十嵐雄祐 注目中の穴男。思い切った騎乗で、惨敗も多いが大穴も期待できる。まず人気になることはないので買っておきたいジョッキー。これで人気になるのは相当強い馬ということ。 ★★★★
渡辺薫彦 人気を裏切る場面が多い。トップロードショックなのかもしれない。後ろからだとほとんど来ない。超人気馬なら切ったほうがいいかも。
石神深一 減量の恩恵を受けている最たるジョッキーとも言えるかも。別定戦などは用無し。条件戦で後方からの馬だったら買ってもいいかも。 ★★
飯田祐史 去年のケガからめっきり思い切った騎乗ができなくなって悲しい。逃げ馬では直線ズルズル後退する場面もよく見られる。生涯の連対率はけっこういいのに。 ★★
黒岩悠 デビューした昨年の成績がふるわなかったために今年はほとんど人気になることがない。今年はかなり調子がいい。障害レースも買って損はない。 ★★
古川吉洋 けっこうイイ馬を任されることが多いが乗り切れていないような印象。お手馬だったら買ってもいいかくらいの扱いで。
大庭和弥 ▲から△になってしまったが、今年も超巨大穴は彼のものだ。出たレースはほとんどチェックしているが、だいたい人気よりも上の着順に持ってきている。絶対人気を被らないのでBOXならば絶対に絡めたい。ハズレ続けてもいつか必ず回収できる。 ★★★★★
田中剛 ただのおっさん障害ジョッキーではない。シブく3着あたりに持ってくるので警戒が必要。乗り替わりに注意。 ★★★
岩崎祐己 デビューした昨年は勝ちがなかったが今年は既に7勝。穴をあけてくれている。騎乗回数も増えたので単純に切ってはいけない。 ★★
梶晃啓 以前の豪快さはナリを潜めたがまだ穴としては妙味あり。馬に恵まれればとんでもない馬券を演出することもある。 ★★★
田嶋翔 イイ馬を任されることも多く、人気でもしっかりと結果を出せる。今後注目のジョッキーだと思うのだが、人気は出るだろう。 ★★
簑島靖典 障害レースは強いところを見せるが、平地でも実はなかなかうまい。小回りが得意そうな感じもする。人気になることはない。 ★★★
難波剛健 忘れたころに大穴が出るので注目していないといけない。上位ジョッキーからの乗り替わりがおいしい。 ★★★
高野容輔 馬にさえ恵まれればという感じがするが、現在のところは必至でがんばっているという印象がある。人気ならば信用してもいいかもしれない。 ★★
高橋亮 堅実な騎乗でずっと見てきたが今年はなかなか結果が出ない。割と人気にもなるので馬券的には妙味がない。
加藤和宏 加藤士津八のお父さんで、人種が違うような風貌の持ち主。どんなに人気がなくても自分の騎乗スタイルを守り、確実に結果を出す。騎乗回数が少ないのが悲しい。 ★★★★
上村洋行 かつての穴ぶりも影を潜めてしまったか。人気で裏切ることもしばしば。有名なジョッキーが他競馬場で騎乗しているときにイイ馬を任される。 ★★
加藤士津八 実は北村浩平よりも長谷川浩大よりもうまいんじゃないかと思うこともある。チャンスをたくさんもらっているので生かせるようにがんばってほしい。 ★★★
小坂忠士 乗り替わりで突如イイ馬に乗るとガクっと人気が落ちるので狙い目。騎乗はけっこううまいと思う。穴もよくあける。 ★★★
柴田大知 ツボにハマるとドカンと来ることがあり、軽視は禁物。ほとんどの場合は駄馬を任されることが多いのでノーチェックで問題ない。 ★★
宗像徹 あまりにも負け過ぎており、絶対に人気にはならない。2ケタ人気で来たときには誰も買えない馬券となる。馬の力を見極める必要あり。 ★★★
柄崎将寿 あまり読める人はいないようだが「つかざきまさとし」と読む。メジャーでない分、強い馬でも人気は被らず馬券はおいしい。2着3着が狙い目。 ★★★
藤原英幸 競馬場や馬との相性なのか、ハマった時はすごいことをやる。人気に左右されない面が大きく、安易には切れない。 ★★★
岡部幸雄 いつ復活するのか待ち遠しい。神様と呼ばれるだけあって馬の能力を開花させるテクニックは若いジョッキーにも見習ってほしい。 ★★
石崎隆之 地方のジョッキーで1番手に名前が挙がると言えばやっぱり石崎か。昔はアンカツだったのだが、今は見事に穴を演出してくれるジョッキーとして活躍中。大井の馬でなくJRA馬の乗り替わりだったら間違いなく狙うべし。 ★★★★
吉田稔 中京では絶対的な強さを誇る。それ以外ではまったくダメと言っても過言ではない。だとすると地方ジョッキーならではの「中京での勝ち方」のようなものを掴んでいるのかもしれない。 ★★
小牧太 JRAの馬に乗る機会がとても多く、中央の資格を持っているかのように思いがちだが実は地方ジョッキー。武豊あたりのお手馬の乗り替わりという場面が多く、豪腕追いで穴をあけることも多い。ポカはあるが魅力はたっふり。 ★★★
菅原勲 ご存じ岩手の雄。メイセイオペラの地方馬初中央G1制覇は記憶に新しい。最近は小林俊彦や村上忍らも中央での騎乗機会があり、影が薄れてきたが、岩手競馬ではやっぱりダントツ。後ろからの競馬は見応え十分。 ★★
いかがでしたか?特に穴度は定期的に更新していきたいと考えています。
見ていると騎手で走る、走らないという馬もけっこういます。馬の能力をいかにして引き出せるかが騎手の役目ですから、レース毎に見極めていく必要がありますね。