〜気になるニュース〜
2009年4月の気になるニュースです。 |
09/04/30 | どこにそそられますか? AMDの新しいグラボ、HD4770シリーズが発表になりましたね。ざっと特長を記したいと思います。 ・初の40nmプロセス ・DDR5メモリ搭載 ・HD4850と同等の性能 さらに9800GTよりも3割増しとか ・リファレンスファンが2スロット占有タイプ とまぁ見所目白押しで、さらに価格もミドルレンジ以下ということから大注目商品なわけです。世の中のレビュアーの方々が口を揃えて「いただけない」と言うのは「TDPが80Wで補助電源が必要な点」なのですが、オイラはむしろマザ−から75W近くも奪われるよりは多少のエアフローを犠牲にしてでも補助電源付けたほうがいいと思うので。 そして発熱も軽減も期待できるプロセスシュリンクに、さらにいかにも冷えそうなリファレンスクーラーですからね。静音性は使ってみないと分からないのですが、たとえうるさかったとしても付け換えればいいだけの話ですし。それにしても、今までのミドルレンジでリファレンスクーラーが2スロット占有タイプってのは無かったような気がします。個人的な予想ですが、換装の必要は無いんじゃないかな? つまりこのグラボはズバリ買いだと思います。次に組むPCのグラボはHD4670にする予定でしたが、こっちが昇格しました。たぶん4670も買うとは思いますが、古いグラボとの交換に使うという用途にランクダウンです。 となるとGeForceの40nmプロセスの製品はいつなんだってのが気になりますよね。GTS250も随分安くなって買ってもいい雰囲気になってきていますが、もうちょっと待ちでもいいかもしれません。 ところで、なんでCPUはまだ45nmなの? |
09/04/26 | その機能は必要なんですか? 土日は目新しい製品情報がなくてさみしいですな。先週のニュースですが掘り起こしてみました。 OWL-SPWL10 もう発売になったのでしょうか。オウルテックのスピーカは1台使ってみて気に入ったので、これも期待できる製品かなとちょいとスペックを見てみたのですが、サテライト5W×2というのが少し弱いかもしれません。しかし、別項目で「ウーファー出力15W」とあるのが気になりますね。もしかして2chなのに仕様の上は2.1chということなんですか?そして、まったく必要ないであろうと思われる「ウーファーオフ機能」。深夜に音が気になるんならヘッドフォンで聴けばいいとか思うオイラはひねくれ者ですよ。これもよく読むと「トーンコントロールを絞りきるとオフになります」と書いてありますね。もしかして擬似的な機能ですか?ウーファー独立してないんですか?まぁオイラはむしろ低音を入れ気味に鳴らすことが多いので、その機能を使うことはないでしょうけどね。 価格が4800円前後ということなので、低音がどれだけ響くのかを確かめるために買ってしまうかもしれません。けっこうスピーカは当たりハズレが激しいので、3000円以上の製品は言ってみれば「賭け」なんですよね…。 えー、今日はその他にもう一つニュースを。 4月に入ってから半端無く忙しい日々で、毎週末に欠かさず実行していたパーツショップ巡りができなかったんです。別に巡ったからといって何か買うわけじゃなくて、市場の動向を調査するだけのウインドウショッピングです。それで、昨日の夕方頃、やっと時間ができたのでいつもの5件を回ってみました。すると、今までパーツを置いていた家電量販店のケーズデンキHO店から、キレイさっぱりパーツのコーナーが消えていたんです。思わず店長を呼んで小一時間ほど問い詰めようと思いましたが、心の中で「もうここへは来ない」と叫んで店を出ました。 利益が出ないからコーナーを閉めるというのはよくあることですから不思議ではないんですけど、元々売り方がヘボだったんです。それを「売れないから」という理由をもってきて製品ジャンルのせいにするのが許せないんですよ。例えばPCケースやマザー、電源など、今まで見たことがないような法外な値札が付いていて「絶対ここでは買えないな」と思える店だったので、少なくともパーツを買う人なら敬遠して当たり前だったのです。だいたいにして、PCパーツの利幅が小さいのは常識なのに、それに他の家電と同じようなマージンをプラスして売ろうとする姿勢がおかしいじゃないですか。売れないもんだから旧製品がどんどん溜まっていくんですけど、値段を下げるわけでもなく、3月の時点でP5Bが19800円で売ってましたからね。もう一度言いますが「P5Bが」ですよ?潰れるって分かってるんだったら値札だけ写真に撮って晒しとけばよかったです。他にも、GeForce7600GTが21800円とか、末期症状が見えてはいました。別に買うことはないから潰れてもダメージはないですし、近隣の競合店からも眼中になかったであろう店ですから、今後の動静にも何ら変化はないでしょう。でも、そのせいで一般消費者が感じた「PCパーツは流行らない」という偏見は消えることはなく、その点に怒りを感じるのです。 ケーズは前科があって、DS店が統合して新しく出来るときに、それまである程度の売れ行きがあったパーツコーナーを潰してるんです。そこは店長の売りたい姿勢が見えていて、旧製品は大幅な値下げをしていたんで、遠かったんですけどちょくちょく見に行ってたんですよ。新しい店がオープンしたときもわざわざ50km以上も走って行って隅から隅まで探しましたが、パーツコーナーを見つけることはできませんでした。ということで、今回の件でケーズデンキはPCパーツ市場から軒並み撤退の方向に動いているということが分かりましたので、それをいろんな人に伝えたくて書きました。実は市内にはもう1店舗ケーズがあるのですが、そこのパーツコーナーも潰れるんでしょうね。そうと分かれば値札の画像をゲットしに足繁く通おうかと思います。 |
09/04/25 | 限定品に手を出すか? とかく日本人は「限定発売!」とか「今だけ!」とかいう売り文句に弱いもので、買っておかないと損する気分になってつい手が伸びてしまうものです。大抵は店が勝手に限定にして「今だけ販売」をいつもしている状態なのでガン無視を決めてスルーというのが正解なんですけど、メーカーによる限定販売は本当にお得なことが多いので要チェックなのですよ。 SD-525ESE abeeから発売された2999台限定の電源です。これ、実は去年のバージョンも買ってしまいました(^-^;)。コストパフォーマンスが優れすぎなので、見つけたら即買いでも後悔することはないと思います。ってか、本当に2999台限定なのかと思うほどいろんなところに置かれているので、電源選びに迷ったときに手軽にある程度の性能を手に入れられるチャンスではないでしょうか。たぶん見つけたら買うと思います。 今年のモデルはフラットケーブルとイージープラグが売りですね。フラットケーブルになったことでエアフローの妨げが断然少なくなったことと、さらにイージープラグですっきりできるというのがグッドです。出力に関しても、実際525Wもあれば困ることはないですよ。そして直販で6980円ということは一般のショップだともっと安くなるかもという感じなので、某S社のヘタレ電源を買うよりはよほどお得な買い物になるでしょうね。 問題は安定性ですが、それはやはり価格なりです。HDDやらグラボやらをぎゅうぎゅうに詰めてさらにオーバークロックなんかした日にゃ落ちることもあるようで、この価格にスペック通りの出力を求めるのは酷というものでしょう。それでも、電源メーカーとしても定評のあるabee製品がこの価格で手に入ってしまうのならやはり買わないわけにはいかないと思いますよ。ちなみにオイラ、ZUMAXブランドの電源も好きだったりします。 去年のモデルSD-520ELEは定格520Wで2980台限定だったので、5W+19台のスペックアップです(笑)。去年手に入れられなかった人も今年はぜひどうぞ。 |
09/04/23 | 買う価値をどこに見出せるか? 例えば市販のメーカー製パソコンを買うとき、CPUが決め手だという一般ピーポーは一体何割いるのでしょうか?普通の用途だと安いCPUでも事足りてしまうので、重要なファクタにならないのもまた事実ですが、最低でもintelかAMDかくらいは選んでもいいのではないでしょうか。 と言うオイラも、実は世に言う「intel派」でも「AMD派」でもないので、自作erの割にCPU選びはなんとなくという部分が多いのです。そのときの気分だったり、新発売のチップセット性能を試してみたかったりと、まさに適当なセレクションでもって構成を決定することが大半です。そのPCを長く使うという条件は考えたことがないので、必然的にケース以外に愛着がわくこともあまりありません。 ですが、興味がないわけではないんです。各専門誌で特集が組まれる新しいCPUの性能比較なんてのは必ず読みますし、常に価格の動向もチェックします。ただ、CPUが第一の選択肢になってそこからパーツを決定するということがないだけです。理由はいろいろありますが、前述の通り、どのCPUを選んでも大差ないからというのが一番大きいかもしれません。 AMD Phenom II X4 955BE, Phenom II X4 945 という2つのCPUが発売になりました。目新しいところとしては、最高クロックとなる3.2GHzでありながら倍率固定解除という点でしょうか。45nmプロセスになってから楽しい噂が多いAMDのCPUですが、それでもintelのCPUに比べたら性能から見た割高感があるのは否めないですね。唯一のアドバンテージは対応マザーで安い物が選びやすいということですかね。intel対応マザーだと安い物は本当に使い物にならないですから。 しかし、いただけないのはTDPが125Wであるという点で、これがネックになってオイラは買わないと思います。高性能の電源としっかりした冷却機能が備わったケースがあって初めて、購入の候補に挙がるといった位置付けです。もしこれで組むなら、倍率変更によるオーバークロック、そしてハイエンドグラボのCrossFireでしょうね。ざっと計算すると、ケースに2、CPUに2、マザーに1.5、HDDのRAIDとオプティカルで1.5、グラボに4、電源に2で13万コースになるのかな? 955BEがまた値下げに次ぐ値下げでお買い得感が出るようになったらそれも考えてみたいと思います。 |
09/04/21 | どれだけ冷やせばいいんですか? 昨日も書いた通り、Core i7の登場によって、ここ数年ずっと各メーカーが進めてきた低発熱・省電力重視の方向性に待ったがかかり、以前のような冷却を重視した製品がチラホラ見えるようになってきました。特にこれなんか最たる物のような気がします。 V10 RR-B2P-UV10-GP 「200W以上のCPUにも対応」って、そんなCPUが発売されるとは到底思えないのでオーバークロックを視野に入れてるということなんでしょうね。さらに周辺部の冷却ができるということですから、DDR3のオーバークロックメモリの発熱、そしてマザーのチップセットの発熱も考慮しているのでしょう。まさにハイエンドのためのクーラーといったところでしょうか。 しかしながらこれ、どれだけの数が出ると予想しての発売なのでしょう。価格は2万円弱だとか。すべてハイエンドパーツで埋め尽くしたい人ならまだしも、3千円ちょいのAndyで十分なことを考えるとCPUクーラーに2万円は出せませんよ。オイラならその投資を間違いなくグラボのパワーアップに充てますね。 確かにペルチェとそのコントローラが搭載されているのは魅力ではあります。確実に冷えることが約束されますからね。人柱になるのが好きな人だったら飛び付く製品なのかもしれません。しかし残念ながらオイラはひねくれ者なので、「そこまでして冷やさなければならないパーツ構成なら、それ以前の段階で憂慮してるだろう」と思うのです。現時点でCore i7のマルチスレッドをフルに、しかもオーバークロックまでして使わなければならない状況が、ベンチマーク以外で見い出せないからです。 時代の流れは完全に「エコ」か「究極のパワー」かに二分されてしまいました。オイラのようなミドルスペック大好き人間にとっては、パーツの採択に頭を悩ませる傾向です。 |
09/04/20 | いつが買い時なんですか? 自作をやっていると市場の動きというのが見えてくるものでして、「きっとまだ安くなるはずだ」という予想は大抵当たるようになるんです。じゃあ特に新製品なんて買えないじゃないかって思いますよね。だから自作業界には「欲しいと思った時が買い時」という格言があるほど。なので今日の話題は「いつ欲しいようになるんだろう?」って意味だと捉えていただければと思います。 intel Core i5 intelのサイトではなく、TechConnectMagazineというところのリーク情報なんですが、i7の下位にあたるプロセッサが10月に発売される見込みだということですね。 ラインナップは、2.93GHzで562ドルのモデル、2.80GHzで284ドルのモデル、2.66GHzで196ドルのモデルと3種類になっています。いずれも4コアですが、このうち、2.66GHzについてはHTがサポートされません。ですからこの価格設定というのも納得ですね。 さて、Core2DuoおよびQuadから買い換えの必要はあるのかという疑問ですが、個人的には「No」と言うべきでしょうね。売りは上位モデルのターボ機能で、一時的に3.6GHzまで上がるということらしいですが、そこまでのマシンパワーが必要な環境を一般の人が欲しているのかという点が一番の理由です。 例えばLGA775から1366にするためにマザーは新調、さらにメモリも使い回しができずにDDR3を新規購入となれば、現時点では最低でも6万円強かかってしまいます。その割には費用対効果が薄い気がするのです。他にも、Core2で慣れてしまった低発熱・静音の環境から、一気にPenDの時代に戻ってしまうかとも呼べるほどのTDPといかがなものかと思います。プロセスルールが32nmになるまで控えたほうが賢明なのかもしれません。 というわけで、珍しくintelの売りが失敗してるのではないかと感じるCore i7、i5の流れなのですが、結論は「欲しいと思わないので買うべきではない」ということですよ。なんとなく冒頭から予測はついていたと思いますが。 |
09/04/17 | 次に買うのはどんなNAS? 現在使っているのはBaffaloのLS-C500LというNASで、これがまたなかなか便利なのですよ。500GBで必要十分。現在まだ300GB以上の空きがあります。もっとも、各PCのバックアップはこの中にはメインのものしか入れておらず、その他のPCのバックアップが入ったHDDは500GBフルに使ってるんですけどね。 NASの主な用途は、各種ツールの保管庫とビデオ・オーディオデータ入れ。ツールはダウンロードしたときにここに入るようにすれば、他のPCでも手軽に使えるようになって便利。メディアデータはWMPのリストも同時に放り込んでいるので、どのPCからも再生できて気分に合わせた視聴が可能なのですよ。 NASを使う前は、メインのPCの電源をほぼ24時間入れた状態にして共有をかけていました。メインが電気食いだったこともあって、NAS購入後は電気代が3千円程度安くなったようです。4ヶ月で元が取れますね。 もっとも、Gigaで構築しているネットワークの中にNASを入れているのですが、スピードはそこまで出ません。せいぜい20MB/s前後。オールGigaにする前の共有フォルダのアクセス速度は出ても7MB/sほどでしたから、体感では明らかに速くなりましたけどね。もっと速いのを求めるなら同じくBaffaloのLS-XHLシリーズがいいらしいです。USB接続より速いということなので試してみたいですね。 さて、IODATAからNASの新製品が発表になりました。 HDLP-Gシリーズ 2.5インチですから、静かで発熱も少ないのでしょう。また、LANにつながっているPCにUSB接続するとNASとして使えるというのも面白いですね。さすがに新しい試みを加味しているので価格がちょっとアレなんですけど、楽しそうな一品です。DLNAに対応というのもグッドですね。500GBが15000円まで落ちたら購入対象になるかもしれません。 NASの使い道として一番便利そうなのが、Baffaloで言うところの「Webアクセス機能」というヤツで、最近は仕事でも大容量のデータを使うことが増えてきたのでこれはぜひ使ってみたかったのです。えー、なぜ過去形かと言うと、試してはみたのですが、職場のネットワークが猛烈に強い検閲をかけていまして、プロキシを通ることができなかったんです。あえなく大容量データはUSBメモリで途方もない時間をかけて記録して運ぶことになってしまいました。ポータブルのHDDを使ってもよかったのですが、オイラの杜撰な管理能力からして、あっと言う間に強い衝撃が加わるのは目に見えていましたので。 共有は危険と隣り合わせですが、それ以上に便利さを提供してくれます。悪いことを考える輩がいなくなればもっともっと便利になるのになぁ、という結論でいかがっすか? |
09/04/16 | 速さか?容量か? IODATAからこんな製品が発表になりました。 EXC-32G・64G 確かにノートPCのHDDの容量や速度に不満を持っている人も多いでしょうから、本当に必要な人にとっては価格的にも魅力があるのかもしれません。Read・Writeの公称値が発表されてませんので推測にしか過ぎませんが、書き込み速度が2.33倍になっているということは、ここで比較対象になっている富士通のBIBLOを一般的な2.5インチ250GBHDD搭載モデルと考えると、最低でも50MB/sは出るとして110MB/sという計算になります。SSDの書き込み速度としては優秀な部類ではないでしょうか。 同様の製品は先週PhotoFastからも発表されていて、こちらは公称値Write60MB/sとなっていますから、IOの製品のほうが売れそうですね。 しかし個人的にはノートPC用のカードタイプのSSDはどうでもよくて、3月に発表されたPhotoFastのG-MONSTER PCIe SSDのほうが気になります。Read750MB/sってどんな世界なのでしょうか。問題点はと言えばその信じられない価格設定だけです。資本主義の世の中ですから売れれば安くなるでしょうし、それを祈るしかできませんが。 もしかすると行き詰まってる感のあるSATA規格よりも、今後はPCIe対応のSSDが主流になるのかもしれませんね。ケーブルが要らないのもポイント高いでしょう。あとは各社マザーで現在軽めに設計されているPCIe×1の場所が改善されれば普及に拍車をかけるでしょうね。 というわけで今日の結論は、「OSブート用にこの速度が出るモデルの32GBを2万円で出してください」となりました。SSDに静音を求めてる人はあまりいないと思うので、データ保管ならHDDで何の問題もないのですよ。 |
09/04/15 | どんなマザーがいいでしょう? そりゃ優しいお母さんが…とかいうボケはしませんが、i7が出てからマザーボード事情もX58関連で盛り上がったりしていましたね。ですが、基本的にオイラの用途だとそこまでハイスペックは必要ないのでずっとスルーしてます。と言うか、X系のマザーは使ったことがありません。まぁ無理矢理X58+Corei7で組むなら、あえてマイクロで面白そうなRampage II GENEでしょうかね。 というわけで、それ以外で今気になっているマザーを紹介します。 ZOTAC GeForce 9300-ITX WiFi なかなか自作erの遊び心と購買意欲をくすぐる製品ですよね。これを小さいケースに詰めて、排熱に四苦八苦しながら高性能を模索するマゾ道を突き進むのもいいでしょう。他にもこれから発売されるというIONITX-A-E、IONITX-B-Eが面白いと思います。例のIONプラットフォームというヤツで、intel系のグラフィック性能とは一線を画していますから。 GA-E7AUM-DS2H 一昨日のニュースにもちらっと書きましたが、今一番欲しいのがこのGeForce9400マザーなんですよ。以前はnVIDIAのintel対応マザーはSLI指向でけっこうな値が付いていたんですけど、これなら気軽に組める一台になりそうな気がするんです。どうせいずれはグラボを入れるでしょうから別にASUSのP5N7A-VMの9300マザーでもいいんですが、同じような価格帯なのでこっちを選びます。ってか、早くMiniP180にパーツを入れてしまいたいのです。だから最近は必然的にマイクロにしか目がいかなくなってきてるんですね。 オイラの場合、ケースから買って組み始めることが圧倒的に多いので、このように構成パーツは選択肢の幅が狭まるということがしばしばあります。ほとんどの場合、最後に決定するパーツがCPUとマザーなので、会計をする直前までかなり悩みますね。と言うか、ほとんどの人がその順番で組むんじゃないかなとか思ってみたりします。だって、他のパーツって割と融通が利くじゃないですか。最後にCPUとマザーを決めるのが最大の楽しみであり、そのための第一歩がケース選びじゃないかなぁと強く主張したい今日この頃です。 |
09/04/13 | やっぱり時代はフルHDなのか? 今もなお居間のテレビは25インチスクエアのアナログテレビ。買い換えるのはおそらく2年後の7月だろうと思います。PC用の地デジチューナーもまだ買ってません。フルHDのモニタを買ってからと考えてたんだけど、いざモニタを買ってはみたものの、「どうせ地デジ録って見るんだったらDLNA対応のNASを準備してからだな」とか余計な出費がかさむ方向でしか考えられなくなってしまい、依然としてPCでの録画もアナログのままです。 さてAOpenからこんなベアボーンが発売されるようです。 XC Encore OE700 まぁたしかにデザインもコンセプトも、それ系の人にはウケそうな感じです。真空蛍光管も、高級に見える人にはいいでしょう。しかし、実際に買って組むとなるとそれなりに問題が生じます。 まずSocket P対応のCPUだと現時点で一番安いのがC2D T7100の18000円強で、このスペックにこの値段は出せない感じ。そしてメモリが必然的にSO-DIMMになるので、CPUが非力な分の快適動作を考慮に入れると2GB×2で、安くても4000円、HDDは録画用途を考えると1TBは必要だろうから7000円、OSが12000円として、ここまでで4万円を超えますね。本体の予価が42000円程度だということなので、合わせて8万超。性能の割にけっこう高い買い物のような気がします。 そして最大のネックはGM45ではないでしょうか。いかに動画支援機能があると言ってもおまけ程度。非力なCPUではフルHD再生の際にコマ落ちが免れない気がするのです。だからと言って高性能のCPUにすると軽く10万を超えてしまうので、製品に魅力を感じた一部の層だけの購入になりそうな予感がプンプンするのですよ。 もちろん、メモリを1GB×2にしてHDDも500GB、OSも使い回しとなればもう少し費用は下げられますが、そのコンセプトから、安く組むPCではないということが見えてますから、見送るのが正解な気がします。 せっかくAOpenお得意のベアボーンなのですから、あえて静音化を目指さなくても、内蔵電源にGeForce9400マザーあたりのLGA775で作れなかったんでしょうかね?ちょっとコンセプト売りが色濃かったように感じるのです。 つーことで結論は、この筐体で、上記の内蔵電源+GeForce9400マザーLGA775で、25000円なら速攻買いだよってことです。消費者はわがままなのですよ。 最後に、この製品ページで、「XPをインストールするときにはBIOSの設定が必要云々」って書いてありますが、F6の儀式でAHCIドライバ読み込ませればいいんじゃね?とか思うんですけど。もしかしてGM45だからFDDサポートなしなのかな?ってか、初期BIOSの時点でIDE設定にしておいたら変な注意書きもしなくて済んだような…。パッと見、敷居が高そうに感じてしまう初心者もいると思います。 えー、今日のまとめは、「相変わらず爆発的ヒットを予感させるパーツは出てこないな」って感じですかねぇ。 |
09/04/11 | 液晶モニタのドット欠け率は? 世の中すっかり液晶モニタに移行してしまいまして、目が疲れようが視力が落ちようがその鮮明さには勝てないという流れになっております。 昨年の夏頃からワイド液晶も16:10から16:9へと売れ筋も変わりましたね。1920×1200だったものが、1920×1080になったわけです。そして、パネルの切り出し率の関係からそのほうが値段も安くできるという相乗効果で、今後ますます液晶は16:9ワイドへとシフトしていくと思われます。 というわけで今日の話題はまず液晶を選ぶ上でおそらく大半の人が気にするであろうドット欠けの話題で。 液晶モニタのドット欠けと言えば、大きく「常時点灯」と「常時消灯」に分けられます。タチが悪いのは「常時点灯」のほうで、特に動きのあるものを見ているときなどは非常に気になります。ましてやそれがど真ん中にあったりした場合には常にイライラと闘わなければならないという、精神衛生上よろしくない状態になってしまうのです。 オイラの経験では、「長い間使っていてドット欠けができた」ということは一度もありません。つまり、すべて買ったときからあったドット欠けです。比率で表すとこんな感じになります。 ●完全に目立つドット欠け率…13% →画面16分割の7番目辺りにあった赤い常時点灯、16分割6番目辺りにあった緑の常時点灯等…。 ○1ドットも欠けていない率…73% この数字が一般的な割合だとは言いませんが、個人的にはけっこうハズレを引いてる感が漂っているので、買って電気を通すときにはいつも祈ってます。だからと言ってドット欠け保証を付けようと思ったこともないんですけどね。ちなみに、必ずドット欠けチェッカーで調べてますよ。タスクバーに重なる部分にあったりすると「ギリギリセーフ」って思うのですが、よくよく考えるとハズレなんですよね。メーカー様は仕様と言い張って交換に応じてくださらないので。 さて、ニュースということなので、最近流行のUSB接続のサブモニタをおさらいしときましょう。 Century LCD-8000U Baffalo FTD-W71USB IODATA LCD-USB7X Samsung U70 サーバ用、マルチモニタ用など楽しい用途が浮かんでくるのですが、結局サブモニタの域を出ないですし、何よりも価格がまだ高いと思います。18.5インチが1万円弱で買える時代になりましたから、現時点ではサブモニタとして買うならそちらを選んだほうがお得ではないでしょうか。これらUSBモニタの買い時は6千円を割ったときかなと個人的に思っています。 最後に、液晶モニタを選ぶときには、スペック表にある輝度やらコントラスト比やら応答速度やらいろいろなものに目が行くと思いますが、実は大切なのはドットピッチです。買い換えならばなおのこと気をつけなければいけません。特に21.5型のフルHDは非常にドットピッチが狭いので、視力が弱めの人にはお勧めできません。高画質のソースを見る用途が少ないのであれば、1680×1050の22インチがいいですよ。売れなくなってきたものは値下がりするというのが資本主義社会ですし。ただ、ドット欠けがあった場合にはとても目立ちますけどね…。 |
09/04/10 | 実際のところどのくらい売れるんだろ? 今日はAtomに代表される省電力系の出来上がりPCを紹介します。とは言ってもネットブックタイプのものではなく、デスクトップに近い製品ですね。 まずはShuttleから発売が予定されているこちら。 X5000W Shuttleのベアボーンは2台組んだことがあるのですが、キューブ型にしてはとても組みやすく、自作初心者にもオススメできるものが多いです。この製品はタッチパネル式モニタ一体型PCで、スペックはリンク先をご覧になっていただければ分かるとおり、一般的なネットブックとほぼ同じような仕様になっています。この元になっているベアボーンはX50というものらしいですけど、その単体売りが49800円を予定しているということなので、X5000Wは破格ではないでしょうか?タッチパネルは試してみたいのですが、モニタが汚れるのが好きではないのでやっぱり買うことはないと思いますねぇ。 次はMSIから発売されるこちら。 Wind Top AE1900 こちらもタッチパネル式の一体型ですね。CPUがシングルコアなのですが、Shuttleのものよりもモニタが2回りほど大きいです。その他はだいたい似たり寄ったりでしょうか。しかし、69800円と価格設定が微妙です。悩んだ末に買わないという結論に転がる予感が大ですね。 最後はAcerのeMachinesブランドからこちら。 EL1300-E2 本家でまだ情報が上げられてないのでYahoo!の紹介ページをお借りしました。この3製品の中ならAtomではなくAthlon2650eのこの型番をセレクトするのですよ。この価格で18.5インチモニタ付き、XP付き、Gigaイーサ付きというところが魅力ですね。あと何と言っても内蔵グラフィックが945GCではなくGeForce6150というのがポイント高いです。競馬でポーンとデカイの当たったら衝動買いする感じです。 とまぁ、どの製品もけっこう売れるんじゃないかなって予測なんですけど、なんだかんだ言ってサブマシン的扱いになるのは見えているので、たとえ買ったとしてもすぐ投げてしまいそうな自分の姿が見えますなぁ(^_^;。 |
09/04/08 | CPUクーラーの効果は? 自作をする楽しみの一つにOCがあると思います。そもそもOCは動作保証外の行為なので、だいたいのメーカー製パソコンはBIOSの項目を省略しているのが普通ですから、自作パソコンに与えられた正当な楽しみ方なわけです。さて、OCにはマザーの耐性や設定項目の多さが必要なのはもちろんのことですが、同時にOCによる発熱への対策も不可欠となってきます。そこで出番になるのが高性能CPUクーラーなのです。 純正のCPUクーラーも以前に比べるとずいぶん冷却能力も静音性も向上したのですが、そこはやはり付属品の域を出ない品故の限界というのが存在するのは当然です。あえて純正ではないCPUクーラーを買う意義は、OCを試すだけではなく、通常時の安定動作にも一役買ってくれるという点にあるでしょう。ケースやマザーが許す限りの高性能クーラーを導入することで損することはないと個人的に考えています。 今回はあえてリンクなしでいきたいと思います。最近目新しいものが出ていないというのもありますが、こればかりは使ってみないとその性能が分からないという特質にもよります。もちろんさまざまなところでレビューはありますが、使うケースやそのエアフロー、室内の温度によっても結果が変わってきますから、一概にどれがオススメとは言えないのです。 さて一口にCPUクーラーと言っても、さまざまな特徴を持つものが多数販売されていますので、それをざっとおさらいしてみましょう。 ○ファンの大きさ 主流は12cmファンと言ってもいいでしょう。一般的に、ファン口径が大きくなればなるほど静音化が可能で、風量=冷却性能も期待できると考えてもいいと思います。ケース内部に余裕がある場合には9cmファンより小さなものは避けた方が得策です。また、ファンの交換が容易なもの、もしくはファンが付属していないものを選べるのであればそれが最善の選択肢だと思います。 ○素材 フィンの素材は大きく分けて銅とアルミがあります。熱伝導率で見ると銅のほうが高いので「純銅製」という謳い文句は正しいはずです。しかし、大きなCPUクーラーをすべて銅で作るととんでもない重量になってしまうので、マザーのゆがみ等も考慮の上、検討しましょう。フィンの枚数が多ければいいというものでもなく、しっかりと風が通るかどうかも見極める必要があります。 ○新技術 たしかサントラストの「薙刀」から始まったと思うのですが、ヒートパイプを直に露出させCPUにくっつけるという技術があり、冷却能力を後押ししているようです。基本的にヒートパイプが無い製品の冷却能力は期待できませんので、その本数も含めてここは重要な着目点です。また、ヒートパイプは構造上横向きにしたほうが性能が発揮されるようですので、取り付け向きにも注意しましょう。 ○対応ソケット たいていの場合にはLGA775、AM2などの両方に対応するのですが、LGA775専用という製品もありますのでしっかり確認しましょう。ちなみにオイラはLGA775のプッシュピンが苦手で、あまりうまく差し込めません。ですから、可能なものであればバックプレートを買ってきて固定する方法をとることが多いです。AMD系は、力は要りますが取り付けが困難だというものはあまり見たことがありません。 ○グリス クーラーに付属のグリスはたいていどうでもいいレベルのものが多いので、パーツ屋などに置いてある熱伝導率が高いものを別に買ったほうがいいかもしれません。グリスを選ぶ際にはその塗りやすさも重要で、柔らかければ柔らかいほどいいです。シルバーグリス等はとても固く、ヘラを使ったとしても均等に塗るのはかなり困難だと思います。液体金属のグリス(とは呼べないのかもしれません)もありますが、素材がアルミのものは溶けてしまうとのことなので注意してください。個人的には、キャップにブラシ状のハケがついているものがオススメです。 いざ買ってきて取り付けようと思っても、多くの場合はマザーを取り外す必要があると思います。ですから、CPUクーラーのグレードアップというのは、なまぐさなオイラははばかってしまうことも多いのですが、高いものはやはり高性能ですから、効果を期待して買っても間違いはないと思いますよ。 というわけで、今日はとっても暑かったのでこんなネタにしてみました。 |
09/04/07 | 5万円パソコンは必要? 4月4日にASUSの新型モバイルノート「Eee PC 1000HE」が発売になりました。最大のウリはバッテリ駆動時間が延びたことだそうですが、個人的には新型プロセッサ・Atom N280のほうに興味があります。FSBが533MHzから667MHzへ向上している点が大きな違いですね。大差はないでしょうが、しばらくintelのAtom開発が止まっていましたから、今後の進化に期待したいところですね。 さて、各社から鬼のように販売されているこの通称5万円パソコンですが、果たして本当に必要なのでしょうかという疑問を投げかけてみたいと思います。 まず、先陣を切ったのはご存じASUSで、発売前は「ノートパソコンのシェアを食うまでには至らない」という見解が大半でしたが、いざフタを開けてみると爆発的な売れ行きで、ノートパソコンのみならず、デスクトップのシェアまでも奪ってしまったほどです。日本のメーカーも「5万円パソコンは作らない」と言っておきながら、こぞって参戦する始末。しかも当初の「メーカーネームバリュー込みの価格設定」ではまったく売れなかったために相次ぐ値下げ。その痛〜い感じが見ててカワイソウになりましたね。 実際には、パソコン全体の販売台数自体に大きな変動は見られなかったとのことなので、単に安いものが売れるようになったという捉え方でも間違いはないのでしょうが、むしろ自分の用途を見つけられるようになったという見方のほうが正しいような気もします。マシンパワーが非力になるのはしょうがないので、できることも限られてきます。普段からメールやweb徘徊程度しかしていない人であれば必要十分なスペックですし、気軽に持ち歩けるというのも魅力ですよね。そういう人は、無駄にハイテクやらソフトやらを詰め込んだ高いパソコンは要らないわけですよ。まさに絶好の選択肢と成り得たのですから、開拓者のASUSは市場ニーズを先読みできたメーカーと呼べるのでしょう。 ここで問題になってくるのが、「メールやネット、ワード・エクセル等しかしない人で頻繁にパソコンを持ち歩く必要がある人がどれくらいいるのか」という点です。外出先で緊急にメールを受け取ったりネットで情報を得たりしなければならない職業ってそんなにあるのでしょうか。たとえ購入層がその人々だったとしても、おそらくほとんどがサブマシンとしての購入だと思うのですよ。これをメインで使う人は相当のド素人だと思いますから。だとしたら、ほとんどが「やっぱり使いにくいな」という印象を持って買い換えを考えるのではないでしょうか。少なくともオイラは携行性以外に魅力を見いだせないですから。ここにASUSの狙いがあったのではないかとさえ思えるのです。チクレットキーボードを採用する時点でその方向性を勘ぐってしまいましたよ。 つまり、パソコンの使用形態を大きく変えたという点では評価に値するのですが、裾野を広げるには至っていないという見解です。次のステップへの橋渡し的な、そういう存在のような気がしています。携帯電話なんてなくても平気だった世の中から絶対必要だというところまで技術革新が進んだように、5万円パソコンの必要性が高まるまで、各メーカーはしのぎを削るのかもしれません。 オイラは今まで一度も欲しいと思ったことはありません。理由は、それが必要な職場ではないことと、高い金をかけて外出先でメールやネット徘徊をする利点が見つけられなかったことにあります。家電量販店では「イー・モバイルとセットでなんと100円!」というセールを大々的にやってらっしゃいますが、このイー・モバイルは2年間しか使わなかったとして最低でも6万円以上ぶんどられ、決してお得な買い物とは呼べません。ましてやかなりの頻度で使ったとすればとんでもない金額がかかります。便利な物を手に入れた以上の出費を覚悟する必要があるのです。別にこのブームに反対の立場をとっているわけではありませんが、流行や安さにつられて買い物をしてもあまりいい結果にはならないということを書きたかっただけです。 どんなスペックでどんな価格だろうと、作れば売れるという殿様商売だった日本のメーカー様の現状に歯止めをかけたという意味では賛美の拍手を送るのですが、ノートやデスクトップのシェアを食うのではなく、新たな一分野として君臨できるような製品開発を期待したいものです。 |
09/04/06 | 最適な電源は? 自作をしていて特にビギナーが悩むのが「何Wの電源を買ったらいいか」という点ではないでしょうか。オイラも最初の頃はこの問題についてあれやこれやと結論を模索したものでした。解決の糸口になりそうなサイトがあるのでご紹介します。 eXtreme Power Supply Calculator 英語なんですけど、そんなに難しくはないと思います。cold cathodeというのがありますが、冷陰極管のことでしょうね。分からない人は調べてください。このサイトではじき出される総出力はあくまでもTDPが元になっているようです。TDPとはThermal Design Powerの略で、熱設計電力と訳されることが多いのですが、簡単に言うと「最高でこのくらいの電力を消費するんじゃないでしょうか的な感じで作りました」って指標ですね。CPUのスペックで見ることが多いと思いますが、基本的にintelとAMDはこの数値の導き方が違うので参考程度に捉えておいたほうがいいでしょう。 というわけで、作りたいパーツから大体の消費電力が見えてきたと思いますが、ここで忘れてはいけないことがあります。それは「電源自体も電力を消費している」ということです。最近ブームの「80+」というような表記も、電源変換効率が80%以上であることを表しているのですが、もっと詳しくは「20%〜100%の負荷環境下で電源変換効率が80%以上の基準を満たした製品に対する認証」ということになります。では、変換されなかった電力はどうなるかと言うと熱に変わるわけで、つまり変換効率が悪い電源はそれだけ発熱も大きいということになり、無駄に電気を食ってしかも熱まで出しやがる電源というレッテルを貼られてしまうのですね。こちらも英語ですけど参考までにどうぞ。 The 80 PLUS 単純に、変換効率が8割だとすると、公称400Wの電源でも実際は320Wしか出せないことになります。まぁこれは例え話ですけど、謳い文句の「出力W数」は鵜呑みにしないのが吉です。メーカーによってテスト環境も違いますから、明らかにスペック以下の製品があるのも事実ですし。さらに、経年劣化によって出力W数がどんどん下がっていくのが普通ですから、電源選びは余裕をもってというのがポイントになるでしょうね。最近の流行に乗った普通のPCを組む場合、出力は200Wもあれば間に合うのですが、将来のパーツ追加やグレードアップ、そしてこの経年劣化を考慮して400〜500Wにしておけば間違いはないでしょう。 しかし、注意する点が2つあります。まずグラボをハイエンドにする場合、400Wでは足りないことが起こるかもしれません。特に補助電源の6ピンを2個挿さなければならないグラボは「150W以上食うかもしれない」という意味ですから、それを加味しましょう。そしてもう1つ、HDDを大量につなげる場合です。友人がマザーについてるSATAにめいっぱいのHDDをつなげたところ、450Wの電源で起動しなくなったということでした。HDDはスピンアップ時にけっこうな電力を消費するので、これも頭の隅に留めておきましょう。しかし本当のところを言うと、電源のスペックを見るときには総出力数よりも12Vや5Vのアンペア数に着目すべきなのですが、その話はここでは割愛します。一言だけ言うと、「Pentium4を選ぶときはとにかく12VのA数が大きい電源」と忠告されたものです。 さて、ニュースですが、Antecからまったく新しい形状の電源、CP-850がリリースされました。現時点では同メーカーの一部のケースにしか収められないということなので環境がかなり限られますが、おもしろい試みだと思います。秀逸なケースメーカーならではですよね。 ちなみにオイラのパーツ倉庫には、けっこうな数の使っていない電源が眠っています。仮組みの際に外付けスイッチをつなげて動作チェックをしたりと活躍の場はあるのですが、一つ間違うとすべてのパーツに影響を与えてしまうこともある重要なパーツですから、最近は品質のよい物をセレクトするようになり、安物はどんどん押し入れの肥やしになってしまうのですよね。みなさんも電源選びは慎重に。 |
09/04/03 | HDDの容量ってそんなに要るかなぁ? 自作をやっていて困ることと言えばHDDのその後の処理です。何の後かと言うと、お役御免になったPCから取り外した事後の場面ですね。大抵の場合には2代3代も前の型になっていて、今更使えるレベルではないことが多々あります。方法としては寄せ集めてRAID0を組むというのもアリでしょうが、長い間稼働していたものでRAID0なんて自殺行為に等しいですし…。 というわけで先日WDから2TBのHDDが発売され、これからSeagateが同じく2TBを発売するらしいですね。えーと、Samsungは最初から選択肢に入ってないので割愛。 WD20EADS WesternDigitalの2TBモデル ConstellationES Seagateの2TBモデル これ、自分の用途ではまったく必要のない容量ですし、価格から考えると割に合わないんですよね。ニーズとしては「1ドライブで大容量が欲しいという人が多い」ってな話なんですが、この容量でパーティション切ってシステムとデータと分けるという強者も完全人柱な気がします。じゃあデータ倉庫用に買ったとして、やっぱりもう1ドライブ必要じゃんって思うんですよね。 なんて言うか、オイラが抵抗を感じるのは、例えば高画質の動画などをどんどん保存したとして、そのバックアップはどうするんだって話なんですよ。結局同容量のHDDを足さなければならないでしょ。長いこと自作をやってきて気付いたのは、家にある最大容量のHDDはそれ自体にデータを保存していくものでなくてあくまでバックアップ用だということです。そう考えるとこの2TBはずいぶん高い買い物のような気がするんですよねぇ。 実際に、マザーやらメモリやらの流用はできても、どうしてもHDDは新規で購入することが多いですから、価格というのはけっこう重要なファクタなんです。他のパーツなら壊れても代替品がすぐ用意できますが、データを入れるという性質上、唯一潰しが効かないのがHDDですからね。今の相場だとGB単価が10円以下、それも1TBすら必要ないですから、500GBが最適な選択肢ということになるでしょう。速度も十分満足できるものですし、通常用途では困ることもないと思います。家電店で外付けのUSBでしかつなげないHDDを高い金出して買っていくおじさんをよく見かけますが、それを何に使ったかアンケートをとりたいくらいですから。 まぁ数年前までは250GBが1万円弱で、かと言って160GBじゃ不安も残るし、だからけっこうやるせない思いで買っていたと思います。それから考えると現在の価格はまさに使い捨てと呼ぶに相応しいものでしょうし、数台買ってバックアップをこまめに取れば済む話ですから、価格のことは気にすることではないのかもしれません。我が家のバックアップ体制は、NASと、それに連動したHDD、メインPCの中、サブPCの中と、サブサブPCの外付けという感じで、同時に4台まで飛んでもいいようにしていますw。 これから、SSDとの差異を明確にするためにHDDは大容量化の道をたどるしかないと思うんですけど、XPの単一ドライブレターの認識って確か2TBまでだったはずなので、果たしてそれが意味をなすのかという点で疑問を感じます。exFatがそんなに早く世に普及するとも思えないし。 ちなみに、オイラのPCのパーティションはどんな容量のHDDであろうとほとんど、Cドライブに40GBでシステムと主要アプリ、Dドライブに5GBでIEのキャッシュとページファイル、残りをEドライブにしてデータ用というように切ってます。320GBのものでもEドライブをすべて使い切ることはありませんよ。というわけで、取り外した過去のHDDは外付けケースに入れて使えるようにしても出番は無いというわけなんです。 |
09/04/02 | これから組んでみたいケースは? 半月ほど前にAntecのMiniP180 Whiteを買ったんですよ。そろそろ収束だろうってことで7980円でした。本当はBlackが欲しかったんですが品切れでした。まぁ天板にファンが付いたケースってのを使ってみたかったので、白でも別にいいんですけど、やはりマイクロ限定というマザーの制約からまだ開封もしていません。このケースのポイントは、Antecお得意のデュアルチャンバー構造でしょう。ここまで手の込んだ作りの製品が8000円弱で買えてしまうなんて円高万歳ですね。でも組むのはきっと夏のボーナス以降かな…。 さて、同じAntecからデュアルチャンバー構造の先輩・P193が4月4日にリリースされます。目新しい点としては、天板に140mmファン2個、新設計のサイドパネル等が挙げられるでしょうか。実はこれらのケースに今まで手を出さなかったのは、楽しみであるファンコンが取り付けにくいという理由があります。元々ファンに回転数調整スイッチが付いてるし、防音構造ですから要らないと言えば要らないんですけどね。それとベーシックな作りも、派手好きなオイラには興味をそそられない点だったのです。でも、メール専用マシンのために買ったNSK2580Bはやはり価格以上の満足感を得られるものでした。買って絶対に損はないメーカーだと思いますのでこれから組まれる方はぜひ選択肢に入れてほしいですね。 さてAntecと双璧と呼んでもいいほどのケースメーカーにabeeがあります。今まで一度も使ったことはないのですが、ケースを品定めする際には必ず候補に挙がるメーカーだと思います。しかしながらやはりMシリーズは価格が手を出しにくいものだったという点からパスが続いているというわけですね。そんなabeeの価格革命を起こしたのがbalanceでした。スチールですが作りは秀逸で、今でも欲しいケースの一つです。そして先日、abeeブランドとしては若干安めのミドルタワーsmart430Tが発売になりました。なかなか価格が下がらないので買い時というのは無いのですが、これも堅実な作りで、試してみたいと思わせるケースです。個人的にはacubicのようなカラバリがあっても楽しいかなと思うのですがいかがでしょう? とまぁいろいろ書いてきましたが、現在一番欲しいケースはSilverStoneのRAVEN RV01Bだったりするのですけどね。けどデカすぎてきっと置くころが無いな…orz |
09/04/01 | どのグラボを選ぼうか…? 自作をやっている限り、自分のモチベーションを高める何かに揺り動かされてつい1台また1台と組んでしまうものですが、オイラの場合にはそれはケースだったりします。それも、世に言う「堅実」なものはあまり物欲を刺激しないので、部屋の中がどんどん妖しい空間になっていきますね。 そして2番目がベンチマークのスコア更新なわけで、俗に「ベンチマークマニヤ」というニッチでアウトロー的な分類をされてしまいます。まぁそれを伸ばすために一番手っ取り早いのがグラボなんですね。というわけで今回はグラボのお話をしたいと思います。差し当たって現在のグラボ事情を簡単におさらいしたいと思います。 ATI HD4890 4月2日発売開始? HD4870 HD4850 HD4830 HD4770 5月4日発売開始? HD4670 HD4650 nVIDIA GTX295 GTX285 GTX280 GTX275 4月2日発売開始? GTX260 GTS250 旧9800GTX+ 9800GT GT240へのリブランドせず 9600GT GT130へリブランド とまぁ上位のラインナップはこんな感じですかね。特にnVIDIAがリブランドのためにモデル名とプロセスが相当ごっちゃになってて分かりにくいのですが、上から順に高性能と考えても差し支えありません。この下のモデルはゲームおよびベンチ向きではありませんので省いています。たとえば再生支援機能のみが必要な場合には選択肢に入れてもいいでしょうが、どうせ買うなら後々のことを視野に入れてミドルクラスあたりをセレクトしたほうが幸せになれるはずです。 最近のブームはエコということでそれに乗って各社も補助電源が必要ないモデルを作ったりしているわけですが、この中だと、HD4670、HD4650、9800GTの一部商品、GT130の一部商品となります。境目はPCIe16の供給電源量75Wということになるのですが、実際にはTDPが示す通りの電気食いのグラボというのはあまりありません。なぜなら負荷がフルの状態でずっと稼働する条件が少ないためです。ですから補助電源アリ・ナシの選択はお使いの電源やケースに左右されるという部分が大きいかと思います。 次に、自作erがよく悩む全体の電力に占めるグラボの割合ですが、これは現在かなり高いものになっていると言えます。ただ、オイラの場合はグラボが原因であろう電源断は一度しか経験してません。それもキューブケースにX1900XTを挿すという暴挙のためで、Core2Duoならよほどハイエンドのグラボでない限り400Wの電源で十分だと思います。それよりも問題なのは熱です。特にケースが狭い場合やエアフローが確保されてない場合などには、ケース内温度がものすごいことになるのはもちろん、ファンが高速で回転し続け、大きなノイズ源となってしまいます。ファンレス運用などもってのほかです。なお、リテール版のファンがついたグラボはよほどの理由がない限りオススメできません。結局ノイズに負けてVGAクーラーを買う羽目になるからです。 というわけで、ヘヴィゲーマーならまだしも、通常用途および軽めのゲーム程度ならグラボはミドルレンジでかまわないという結論になります。オイラもハイエンドと呼ばれる製品は最近敬遠していますし、事実、HD4850と2世代前のミドルレンジX1650XTを比べても、軽いゲームならまるで差は出ません。FPS等で誰よりも先に勝負に出たいのならハイエンドもいいかもしれませんが、それに伴う苦労もいろいろ付随することもお忘れ無く。 ただ、これだけははっきり言えるのですが、例えば高性能と言われるオンボVGAの790GXなども、ローエンドのグラボに比べても天と地ほどの差がありますので、オンボのグラフィックに頼るのはオススメしません。vistaや7のエアロ用にでも、3000円程度のグラボで十分ですから1枚持っていると重宝しますよ。 |